ネルコラボに参加しようと思ったきっかけ
私がネルコラボに参加しようと思ったきっかけは、大学のゼミで商店街の活性化やビジネスプランの作成に取り組む中で、社会人や企業の方から直接アドバイスをもらえる機会がほとんどなかったことにあります。
そんな中でネルコラボの存在を知り、より実務に近い経験ができることや、学生と企業が協働で地域活性化を考えるという取り組みに大きな魅力を感じました。
また、就職活動を控える自分にとって、企業と一緒に作るビジネスプランの経験は、大学で学んできたこととリンクする“ガクチカ”として活かせるのではないかと思ったことも、参加を決めた理由の一つです。
さらに、県外から広島に引っ越してきた自分にとって、他大学の友達を作る機会にもなると思い、迷わず参加を決意しました。
ネルコラボ5期で得たもの・成長した部分
初対面や企業との対話への抵抗が減った
私はもともと人見知りが激しく、初対面の人と話すのが大の苦手でした。
しかし、ネルコラボではフーズアイチームに配属され、知っている人が誰もいない環境でのスタートがかえって良い刺激となり、コミュニケーション能力の成長につながりました。
ファシリテーターへの挑戦と情報整理の再発見
活動を通して、学生会議を自分たちで頻繁に行うようになり、苦手だったファシリテーターにもチャレンジできました。
また、「情報を文字で整理すれば十分」と考えていた以前の自分から、話しながら伝えることの重要性や、図表を活用して視覚的にまとめる大切さを実感するようになりました。
さらに、チームとして情報をどう共有するか、参加できなかったメンバーにどう伝えるかという点でも、反省と学びが多くありました。
言葉に頼らず、共有の質を高める方法を今後さらに工夫していきたいと思っています。
ネルコラボに参加して良かったこと
得意を伸ばし、苦手を克服できたこと
自分がもともと得意としていた「話を聞く力」や「俯瞰して物事を見る力」はさらに磨かれ、苦手だった“人前で発言する”という経験も多く積むことができました。
大学の授業では受け身でいても成立しますが、自ら行動する必要があるネルコラボの環境は、積極性やリーダーシップを育てるきっかけになりました。
終盤にチームの動きが鈍くなったとき、自分が動こうという気持ちになり、苦手だったリーダー的な役割にも自然と挑戦できたことは、大きな成長だと感じています。
就活にも直結するリアルな企業交流
ネルコラボでは企業、とくに社長との距離が非常に近く、一企業のトップと直接話すことができた点は就活生として非常に貴重な経験でした。
採用活動に対する考え方や、「内定を出したくなる学生像」など、他では得られないリアルな声を聞けたことは今後にも活きる財産です。
「もし1・2年生の時にこの経験ができていれば、もっと活用できたかも」と少し悔しく思うほどでした。
社会人メンターさんの存在について
社会人メンターさんは、プランへのフィードバックだけでなく、活動の進め方そのものにもアドバイスをくださる存在として、本当に頼りになりました。
私たちフーズアイチームは動き出しが遅く、停滞することが多かったのですが、メンターさんの声かけがあったからこそ、最後までやり切ることができたと思います。
また、全員が揃わない状況でも、俯瞰的な視点からサポートしてくださる姿勢に、心強さを感じました。
Canvaやパワーポイントの使い方、伝わりやすい資料の作成方法、メールや電話での企業対応など、社会人として必要なマナーも身につけることができました。
これは、大学生活や就職後にも大いに活かせる力だと感じています。
一番記憶に残っている講義
最も印象に残っているのは、下宮さんによる「資料の作り方」の講義です。
「発表者の言葉は聞き手にはほとんど伝わらない」という話には衝撃を受け、これまで自分が作ってきた資料がいかに情報の伝達に適していなかったかに気づかされました。
特に、発表資料のラストを「ご清聴ありがとうございました」で締めていたことは、自分の過去の発表を思い返して冷や汗が出ました。
下宮さんの講義を通じて、図表の活用、目線、表情、声のトーン、そして発表資料の構成までを意識して取り組むことの大切さを学ぶことができました。
苦労したこと
最も苦労したのは、時間の確保と情報共有の難しさでした。
学生会議を開くにも全員が揃うのは難しく、夜にしか時間が取れないことが多かったため、眠い中でアイデアを出したり資料を作成したりするのがかなりしんどかったです。
さらに、後半は作業量も増え、就活や卒論計画など他のタスクも重なってきたことで、時間のやりくりにかなり苦労しました。
加えて、参加できなかったメンバーへの情報共有も大きな課題でした。議事録やCanvaにまとめるだけでは認識にズレが生じることが多く、もっと早い段階で共有方法について話し合っておけばよかったと反省しています。
ネルコラボはどんな学生におすすめ?
ネルコラボは、座学だけでは物足りないと感じている学生や、自分の力を実践の中で試してみたい学生にぴったりのプログラムだと思います。
地域活性化に取り組み、実際にビジネスプランを作るという点で、特に県広の学生や、和田ゼミに所属している学生には「ドンピシャ」な内容です。
就職活動の準備段階として、企業とのリアルな交流を経験できること、自己分析の材料が集まることなどを考えると、2年生くらいのタイミングでの参加が最適かもしれません。
早い段階での挑戦が、きっと将来の選択肢を広げてくれると思います。