1.ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?
参加しようと思ったきっかけは、卍くん(大束晃生)が誘ってくれたことです。高校時代から仲が良かったので、3期や4期の活動については耳にしていました。それを聞いて、「面白そうだな」「興味があるな」と感じるようになり、いろいろな感情が芽生えました。もし誘われていなかったら、今もネルコラボには参加していなかったと思います。
アクセルのイベントにも何度か参加させてもらったことがあり、そこで行動力のある学生たちの姿が印象に残っていました。そんな学生たちと交流してみたいと思ったのも、参加の大きな理由です。
2.ネルコラボ5期で得たものって何?
ネルコラボ5期で得たものは、「何事にもとりあえずやってみよう」と思えるようになったことです。私はもともと、何かを始めるときは先のことを見据えて行動するタイプでした。無理そうだと感じたら手を出さないし、いけそうだと思えば動き出す、というような感じです。
でも、「できなさそうだからやらない」という考え方が自分でもあまり好きではなく、変えたいと思っていました。ネルコラボの活動では、「これをやれば〇〇に役立つ」というような確実な見返りがあるわけではなく、むしろ役立つか分からないことのほうが多かったです。だからこそ、「とりあえずやってみて、必要ないと思ったらあとで削ればいい」と思えるようになりました。
もちろん先のことも考えつつ、「面白そう」「やってみたい」と思った自分の興味に従うことも大切だと感じました。
また、似たような話になりますが、行動力も身についたと思います。私は目標にも掲げていたように、「自分から率先して行動すること」が苦手でした。でも、活動の終盤になるにつれて、自分のやりたいことに積極的に取り組み、コミュニケーションも自分からとれるようになりました。
これからは、今まで私のために発信してくれた人たちを参考にして、私自身も誰かに発信できる人になっていきたいです。そのためにも、人に興味を持ち、「どんな人なのか」「何を考えているのか」を積極的に聞いていこうと思います。
3.ネルコラボに参加して良かったことは?
参加して良かったことは、主に2つあります。
1つ目は、さまざまな考え方を持った学生たちに出会えたことです。各グループには7〜8名ほどいて、学年や出身も違いましたが、深く関係を築けたのがすごいと思いました。半年間で何度もグループ分けがあり、自然と多くのメンバーと関わることができたのも良かったです。
この活動では「個人の考え」を大切にしていると感じていて、会議では必ず一度は発言するようにしていました。「この人はこう考えているんだ」「あの人はあんなふうに捉えているんだ」と、自分では思いつかない意見にたくさん触れ、毎回とても刺激を受けました。メンバー一人ひとりが周囲のために行動してくれるので、話しやすい雰囲気があり、アドバイスもくれる素敵な環境に恵まれていると実感しました。
2つ目は、学生のうちから多くの大人と交流できたことです。一般的には、就活の時期になってようやく面接や説明会などを通じて大人と接することが多くなりますが、ネルコラボではそれよりも早く、かつ本音で話し合える関係を築くことができます。
講義を開いてくださったり、メンターとして日常的に相談に乗ってくださったりと、本当に貴重な経験ができました。アクセルで行われるイベントも学生が主体となって考えているので、社会人になるために必要なマナーや考え方も学べる点がとても良かったと思います。
4.コンピテンシーの変化
最初の合宿から活動が始まったのですが、その頃は誰とも話せず、「何をすればいいのか分からない…」という状態で、正直、自分のコンピテンシーは普通の大学生と変わらないと感じていました。ひのさんがおっしゃっていたように、「この子は大丈夫かな?」と思われていても仕方ないな、とも思っていました(笑)。
そこから徐々にグループに慣れていき、自分の意見をしっかり伝えたり、自らファシリテーターや書記を務めたりするようになりました。この変化には自分でも驚いています。
その背景には、周囲の環境に慣れたことが大きかったと思います。最初は卍やねねに頼ることが多かったのですが、けーじんやおかぴーが積極的に行動している姿を見て、自分も「動かなきゃ」と思うようになりました。
グループの雰囲気も徐々に良くなり、まとめ役のメンターさんの存在にもとても助けられました。月1回の活動だからこそ、「何か1つの分野を伸ばそう」と意識して取り組むようにしていました。自分から動けば、結果も自然とついてくるという考えのもとで行動してきました。
これからの目標は、慣れない環境でも「自分のやりたいことができる自分」になることです。どうせやるなら早い方がいいし、後悔しないように行動していきたいです。
5.苦労したこと
私にとっては、活動期間中ずっと苦労の連続でした。一人ではできないことが多く、「周りに迷惑をかけていないか」と常に気にしていました。調べごとやアドバイスへの対応など、つい考えすぎてしまう癖もあって、精神的にきついと感じることも多かったです。
でも、メンバーのみんなが真摯に接してくれて、「ありがとう」「助かった」など感謝の言葉をかけてくれたのが、本当に居心地の良さにつながりました。
特に苦労したのは成果報告会に向けたプレゼンです。フィードバックを受けたとき、正直スマホから目をそらしたくなることもありました。「ここまで言われるとは思わなかったな…」と落ち込むこともありました。
でも、それくらいしないと初めて聞く人には伝わらないし、たとえ資料がよくても話し方が悪ければ意味がないとも思い、なんとか耐えました。グループで練習したり、一人で何度も録音して聞き返したりしました。
本番を迎えたとき、メンターさんから全体にフィードバックをいただき、「よく頑張ったね」と言われたときは、安心感と達成感でいっぱいでした。中間報告の時には風邪で出席できなかったこともあり、無事に期待に応えられたことが本当に嬉しかったです。
6.ネルコラボはどんな学生におすすめ?
少しでも「興味がある」「挑戦してみたい」と思っている学生におすすめです。「絶対にこれをやりたい!」「ここで夢を叶えたい!」という強い思いを持って入ってくるのも良いですが、もしその理想と現実がずれてしまった場合、続けるのがしんどくなるかもしれません。
だからこそ、広めのストライクゾーンを持って、そこから徐々に絞っていくような柔軟な姿勢がちょうど良いと思います。私自身も「ちょっと面白そうだな」という気持ちで参加しましたが、まさか「空き家」というテーマに取り組むとは思いませんでした。でも、その意外性が良い方向に働き、「こんなことが学べるんだ!」という驚きと発見につながりました。
そして、最後までやり切る気持ちが何よりも大切だと感じました。今年度から活動期間が半年になったそうですが、それでも決して短くはなく、調べものや大学の授業との両立で大変な時期もあります。それでも、「最後まで走り切りたい」という気持ちと、仲間のおかげでやり遂げることができました。
戸田拓摩₋たってぃ