第5期ネルコラボ参加者成果報告〜大束 晃生〜

「後悔するくらいなら、やればいいか」

こんにちは。ネルコラボ5期に参加した卍丸こと、大束晃生です。
私は県立広島大学 地域創生学部 地域創生学科 産業コースの3年生です。
今回は、約半年間のネルコラボでの体験を、少しでも皆さんにお伝えできたらと思います。

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?

参加を決めた理由は、「やらなかったら、きっと後悔する」と思ったからです。
実は私はこれまで、ネルコラボ3期・4期と参加してきていて、今回参加すれば3期連続となります。しかも、過去に一緒に活動した仲間は今回はスタッフ側に。そんな中で「参加者として、またやるのか?」と自分に問いました。

でも、「また新しい学びがあるかもしれない」「また誰かと出会えるかもしれない」そんな期待が心の中にありました。
そして何より、「やらなかったら、絶対に後悔するな」と感じ、思い切って再び挑戦することを決めました。

ネルコラボ5期で得たもの・成長した部分

今回のネルコラボで得たものは、“信頼できる新しい仲間”です。
……だけではなく(笑)、個人的には「チームの雰囲気づくり」や「話しやすい場づくり」の力を身につけることができたと思っています。

これまでの活動では、自分がどんどん発言していく場面が多かったですが、今回は「周りの声を聴く」「良いところを引き出す」という役割が中心になりました。
ファシリテーターを務める機会も増えましたが、正直とても苦戦しました。

自分が経験者であり3年生という立場だったからこそ、1年生や初参加のメンバーが発言しづらい雰囲気をつくってしまっていた部分もありました。
そうした場面では、あえて自分は一歩引いて、話しやすい空気をつくるよう工夫したりもしました。
結果として、会話やアイデアがより活発になったり、自然と議論が深まったりする場面が増えたと感じています。

もちろん進行が滞りそうなときは、自分から意見を出してそれをきっかけに周囲の意見を引き出すようにもしていました。チームを支える立場としての在り方を、学ぶことができたと感じています。

ネルコラボに参加して良かったこと

たくさんありますが、特に良かったと感じたことを2つ紹介します。

1つ目は、自分の足りなさとしっかり向き合う機会になったこと。

私たちのチームでは「空き家」をテーマにプランを考えました。
その中で、「空き家をどうするか」だけでなく、「誰のために」「どんな思いになってもらいたいのか」という“目的”を常に問い直しながら取り組みました。

プランの本質に立ち返ることの大切さ、当たり前だけど忘れがちな視点を再認識できたことが大きな収穫でした。
知識だけで終わらず、実際に行動できる力として落とし込んでいきたいと思っています。

2つ目は、最高の仲間に出会えたこと。

この半年間、本当に楽しく、そして刺激的な時間を過ごすことができました。
ただ楽しいだけではなく、やるべきことはしっかりとやる。
自分の意見を伝えるだけでなく、相手の考えにも耳を傾け、必要な議論を重ねる。
そんな真剣で温かいメンバーと一緒に活動できたことが、何よりの財産です。

社会人メンターさんに向けたサプライズもみんなで企画し、実行できたのは、そんなチームの絆があったからこそ。
自分がここまで充実した時間を過ごせたのは、間違いなくこのメンバーのおかげです。

社会人メンターさんの存在について

社会人メンターさんの存在は、本当に頼りになるものでした。
進め方に迷った時、考えたプランに自信が持てない時、いつもそばで支えてくださる存在でした。

ビジネスプランのアイデアや収支計画、プレゼンのアドバイスまで、私たちに寄り添いながら進めてくださいました。
ヒアリングの同行、プレゼン練習へのフィードバック、LINEでの質問対応など、どれも迅速で、丁寧で、そしてあたたかいサポートでした。

忙しいはずなのに、これほどまでに私たちの活動に時間を使ってくださる。
そんな姿を見て、「社会人ってすごいな」「自分もこんな風になりたいな」と、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

苦労したこと

一番苦労したのは、「チーム内での自分の在り方」でした。
自分は経験者という立場上、意見が通りやすくなる場面がありました。
でも、それではチーム全員が「これは自分が関わってつくったプランだ」と思えなくなるのでは?と葛藤することも多かったです。

「自分がつくる」のではなく、「みんなでつくる」ことを大切にしたかったからこそ、ずっと悩みながら進めていました。
最後は、みんながやりきった表情をしていたのを見て、「これでよかったんだ」と、少しだけ報われた気がしています。

ネルコラボはどんな学生におすすめ?

ネルコラボは、「なにかやってみたい」と思っている学生にぴったりだと思います。
「やりたいことはまだ見つかってないけど、大学生活の中で何かに挑戦してみたい」そんな人にこそ、おすすめです。

最初は、誰かの夢や目標に乗っかってみるだけでもいいと思います。
やっていく中で、自分のやりたいことが見えてくるかもしれませんし、見つからなければそのまま一緒に走ってみるのもありだと思います。

また、ガクチカをつくりたい人、実際に“考えるだけじゃなく動きたい人”、他大学の学生と関わってみたい人にもおすすめです。
チームでの活動が中心なので、人と話すことや関わることが好きな人には特に向いていると思います。
実際、僕も終了後も連絡を取り合ったり、ご飯に行ったりしている仲間がいます。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この体験記を通して、何か少しでも伝わっていたり、ネルコラボに興味を持っていただけていたら嬉しいです。

それでは、またどこかで。
卍丸こと、大束晃生