第5期ネルコラボ参加者成果報告〜森田 真輝〜

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけ

私がネルコラボに参加しようと思ったきっかけは、「何か新しいことを経験しておきたい」という気持ちでした。
参加前から友人を通してネルコラボの存在は知っていて、説明会にも参加しましたが、その時は学業やアルバイトとの両立が難しいと感じて、参加を諦めていました。

しかし、説明会の中である方が話していた「学生時代に僕もやっておけばよかったと本当に後悔している」という言葉がずっと心に残っていて、「今参加しなかったらきっと後悔する」と思うようになり、途中からの参加を決意しました。

また、自分に自信をつけたいという想いも参加の理由のひとつです。
私は周囲を気にしすぎる性格で、自分の意見を伝えることに抵抗がありました。そんな自分から少しでも成長したい、変わりたいという思いが、背中を押してくれました。

ネルコラボ5期で得たもの・成長したこと

私がネルコラボで得たことは、大きく2つあります。

1. 一歩踏み出す勇気が持てた

これまでは、「失敗したらどうしよう」「間違っていたら恥ずかしい」と考えすぎて、自分の考えを口に出せないことが多くありました。
でも、チームの雰囲気がとても心地よく、周囲の学生が活発に意見を交わす姿に刺激を受け、「自分も発言してみよう」と自然に思えるようになりました。

特に、発表資料の作成では自分の頑張りがチームに直接貢献できたと実感でき、「ありがとう」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。
資料作成に向けて、夜遅くまでZoomをつないで作業をする日々は大変でしたが、終わったあとの達成感は格別でした。
熱が出ていたことに気づかないくらい夢中で取り組んでいた自分に、少し驚いたほどです。

2. 多様な学生との出会いから受けた刺激

大学やアルバイトといった限られたコミュニティだけで過ごしていた私にとって、ネルコラボで出会った多様な学生との交流は非常に刺激的でした。
参加前は、「ビジネスプランを考えられるような外向的でしっかりした人が多いんだろうな」と勝手にイメージしていましたが、実際は静かな人もいれば、見た目で判断できないタイプの人もいて驚きました。

でも、どの学生も自分なりに一生懸命取り組んでいて、その姿勢に触れて「自分もこうなりたい」と憧れを抱くようになりました。

ネルコラボに参加して良かったこと

ネルコラボに参加して良かったと心から思うのは、自信がついたことです。

参加前は、人についていくことが多く、自分でもその姿勢に不満を感じていました。
でもネルコラボでは、自分の個性を大切にしながら活動できたことで、自分自身の強みに気づくことができました。

今も自信満々とは言えませんが、確実に参加前よりは胸を張れるようになったと実感しています。

社会人メンターさんの存在について

社会人メンターさんの存在は、活動中も活動後も、本当に心強いものでした。

学生同士の話し合いでは、どうしても話が脱線してしまったり、方向性を見失いそうになることがあります。そんな時に、話の軸を戻してくれたり、進め方のヒントをくださったりと、頼れるナビゲーターのような存在でした。

毎回の会議ややりとりで「分からないことがあったら何でも聞いてね」と言ってくださったのも、とても安心感がありました。実際に、初めてファシリテーターを務めることになった際には、事前にアドバイスをもらうことで少し緊張がほぐれました。

これまで親以外でこんなに密に大人と関わる経験はなかったので、社会人になる前にこのような経験ができたことが、将来像を考えるきっかけにもなりました。

苦労したこと

私が一番苦労したのは、途中から参加したことによる立ち位置の難しさでした。

もともと周囲を気にしやすい性格なので、「自分が発言してもいいのかな…」と不安に思うことも多かったですが、チームの雰囲気が良く、何を言っても否定されない安心感があったおかげで、徐々に発言できるようになりました。

また、会議の日程調整がうまくいかず、発表直前まで時間が足りない中での作業は本当に大変でした。夜中まで会議が続いた時はつらさもありましたが、「みんなが頑張っているから自分もやらなきゃ」と思えたことで、最後までやり切ることができました。

ただ、日程調整がうまくいかなかった時に、「自分から声をかけてみようかな」と思ったにもかかわらず、「途中参加の自分が言い出すのはおかしいかも」と怖じ気づいてしまったことが唯一の後悔です。あの時、もっと自分ごととして捉えて動けていたら、より良いチームの動きに繋がったかもしれません。

この経験を踏まえて、今後は常に「自分にできること」を意識しながら、行動していきたいと思います。

学んだこととこれからに活かしたいこと

ネルコラボでは、プレゼン資料の作り方や発表の仕方について多くを学びました。

これまでは、「伝えたいことを全部書く」スタイルで資料を作っていたため、スライドが文字だらけになり、かえって伝わりづらい内容になっていました。
でも、色使いや文字の大きさ、図解やスライドの順序を工夫することで、伝えたいことを効果的に届けられるようになると知ることができました。

また、発表の内容だけでなく、話し方や間の取り方によって聞き手の理解度が変わることも実感しました。今回は発表の機会があまりなかったのですが、今後の卒論発表などに今回の学びを活かしていきたいと思います。

ネルコラボはどんな学生におすすめ?

ネルコラボは、「何か経験してみたい」「自分の強みを見つけたい」と考えている学生に、ぜひおすすめしたいプログラムです。

私自身、学生のうちに何かしたいという漠然とした気持ちはありましたが、「何をすればいいのか分からない」「一人で挑戦するのは不安」と感じていました。
そんな中で、ネルコラボは“やってみたい”という思いを実際に行動に変えられる環境であり、多くの学生や大人との関わりを通して、確実に成長できる場所でした。

特に、他の学生の積極的な姿勢や、大人との対話から得られる刺激は、普段の大学生活では得がたいものです。
チームで自分の役割を考える中で、「自分には何ができるか」を意識するようになり、それが就職活動の大きな助けにもなりました。

正直、最初の説明会で諦めずに、もっと早くから参加しておけばよかったと今では思っています。
たしかに大変なこともありますが、それ以上に大きな達成感と成長を実感できる機会であり、本当に参加して良かったと心から感じています。

迷っているなら、一度飛び込んでみてほしい。
一歩踏み出せば、きっと周りが支えてくれるし、得られるものは想像以上です。