第4期ネルコラボ第4回はアイデア発想

 

10月7日、第4期ネルコラボの第4回が開催されました。その模様をお届けします!

ネルコラボとは?

ネルコラボとは、広島発の企業に行かないインターンシップです。

必要な知識・スキルは社会の第一線で活躍する専門家・経営者から学び、学んだことをもとに学生が主体となって地域課題を解決するプランを作成します。プランは作成して終わりではなく、先輩社会人からアドバイスを受けながら、何度も何度も練り直していきます。

普通の学生生活では絶対に経験できないことができる場所、それがネルコラボです。

第4回のテーマ

第4回のテーマは参画企業紹介とアイデア発想です。ビジネスプランを作成するための発想方法を学びました。

企業紹介

第4期では3つの企業に参画いただきました。
学生たちはこれから、この3つの企業のリソースを使いながら北広島町の地域課題の解決に取り組んでいきます。

本日は、こちらの3企業の代表にお越しいただき、学生に企業説明をしていただきました。

企業1「株式会社フーズアイ」

1社目は株式会社フーズアイです。フーズアイさんのコンセプトは「お肉で世の中を面白く!」
本日は、青山雅則社長にご登壇いただきました。青山社長は、広島・全国のテレビに出演した経験もあり、まさに企業のコンセプトを実施されている社長さんでした。

株式会社フーズアイは、食肉卸企業にもかかわらず、工場・トラックを持たない「ファブレス企業」という企業形態を持っています。似たビジネスモデルを展開している企業として上がったのがApple。そんな話の導入から学生たちは興味津々です。

企業紹介以外にも、青山社長の新入社員時代から独立までお話いただきました。主力サイトの1つである「カナダビーフ館」の変遷、青山社長がアメリカでBBQの修行をした話では、その過酷さから学生は驚きの声をあげていました。

そんな株式会社フーズアイからのミッションは「お肉×キャンプ場で食を通じた新しいアクティビティを提案せよ!」です。訪れた人が大満足するようなアクティビティのプランを期待しています!

株式会社フーズアイのHPはこちら
https://foods-i.jp/

企業2「株式会社マルブン」

2社目は株式会社マルブンです。マルブンは愛媛県で洋食レストランを経営する100年続く会社です。愛媛県に全部で5店舗、ピザを中心とした店舗を3店舗、海鮮丼を主力とした店舗を1店舗、そのほか通販サイトを経営している企業です。

2016年には、外食企業で初めて「日本でいちばん大切にしたい会社」の大賞を受賞したり、内閣府主催のクラウド実践 中四国大会にて最優秀賞を受賞したりと、一般的にイメージする飲食店とは少し違い、最先端なものを導入しながら食べることに対して価値を生み出す飲食店ということで、学生のイメージを超えるお話の数々に学生は驚きが隠せません。

株式会社マルブンからは、眞鍋一成社長にご登壇いただきました。眞鍋社長はマルブンの5代目経営者です。

株式会社マルブンの経営理念から取り組みまでお話しいただきました。地元の大学とのコラボ商品開発や、ご当地グルメの総選挙に出店など、精力的に活動しています。

そんなマルブンからのミッションは「マルブン×体験で新しいキタヒロの味わいを提案せよ!」です。北広島町でマルブンの商品が愛されるような売り方のプランを期待しています!

株式会社マルブンのHPはこちら
https://marubun8.com/

企業3「株式会社ネストロジスティクス」

3社目は株式会社ネストロジスティクスです。ネストロジスティクスは広島を中心に、全国21の営業所・出張所を展開している物流企業です。

家具の配送に関しては、50年以上の実績と経験のある老舗の物流企業。
ただ、最近では、ものを運ぶだけではなく、核家族化が進む中で、「ちょっときて」と言いづらくなった現代において、生活の身の回りのことを手助けするライフサポート事業をこれから精力的に取り組んでいくということでした。

株式会社ネストロジスティクスからは松岡賢一郎社長と堀松雅博様にご登壇いただきました。お二方からは企業理念や取り組みなどお話いただきました。ロジスティクス事業はもちろん、交通安全教室や花火大会も企画するなど、幅広く活躍されています。

そんなネストロジスティクスからのミッションは「ライフサポート×若者暮らしで若者に寄り添う新しい生活を提案せよ!」です。北広島町の古民家を使った新しい生活を支えるプランを期待しています!

株式会社ネストロジスティクスのHPはこちら
https://nest-logi.co.jp/

【特別講義】アイデア発想~アイデアはセンス~

午後からは、ネルコラボの研修恒例の特別講義です。第4回の講師は有限会社S-produceの下宮勇生氏です。下宮氏は学生時代からさまざまなモノ・コトのプロデュースに携わり、「楽しい」を作り出すために色々なアイデアを生み出し続けています。

そんな下宮氏に教わる今回のテーマは、「アイデアを考える方法」です。

アイデアは細分化→構成で考える

下宮氏からいきなり問われた言葉
「アイデアはセンスではなく、努力です。」

これまで、アイデアマンは才能がある人だと思っていた学生たちにとって、この発言は驚き。

下宮氏曰く、アイデアを生み出すためには、方法と枠組みを覚えないといけないということでした。

アイデアの元を見つける方法は「自分の周辺で起きていること」「好きなこと」「マンガ的発想をすること」の3つだと学びました。特に、デジタルだったものをアナログにしたり、難しいことを簡単にするなど、オズボーンのチェックリストを使い、逆転の発想で考えると、面白いアイデアが浮かびます。

その3つで思い浮かんだアイデアを今度は、単語レベルに細分化し、単語ごとに連想される言葉を思いつくままに書き出します。

例えば、「子供が楽しいおもちゃを考える。」だと
まず、単語レベル「子供」「楽しい」「おもちゃ」に分解します。
そのあとはそれぞれの単語から連想する言葉を書き出します。「子供」から連想する言葉だと「小学生」「純粋」「ヒーロー大好き」などなど。
最後に、これらの連想ワードを他の言葉から生まれた連想ワードと組み合わせて、新しいアイデアにならないかを探っていきます。

実際に学生はワークショップとして、「シルバー」という単語から連想される言葉を1分間で書き出すワークをしました。やってみると意外と連想する単語って見つからないものですね。

この時にも、「水平思考」と「垂直思考」の考え方を学び、関連ワードを増やすための知識も学んでいきました。

※水平思考:たくさんのカテゴリーから浅く広く考えること
 垂直思考:1つのカテゴリーを深堀りすること

 

後半のワークも白熱

後半に実施されたワークでは「北広島町」という単語を細分化・構成しました。途中グループを変えながら、学生と大人の混合グループは以下の手順に沿ってワークしました。

  1. 「北広島町」について知っていること・合宿(第3回)で発見したことを付箋に書き出す
  2. エピソードを交えながら付箋を模造紙に貼る
  3. 付箋を種類・カテゴリーごとに整理する
  4. グループを変えて、模造紙の内容を共有する
  5. 出したアイデアを共有し、メモする(否定はしない!)

各手順20分という制限があったのですが、各グループの模造紙には収まりきらないほどのメモが。グループで話し合う機会でも学生が率先して話を回していました。第1回から比較するとかなり成長しています。

最終的には、美容と自然を活用したアイデアや古民家を再生するアイデア、子供向けのアイデアなど、さまざまなアイデアが誕生しました。

学生の感想「アイデア発想は細分化が大切だと学んだ。最初に細分化をしたとき数個しか思いつかなかったが、考えに詰まったときは水平思考と垂直思考を変えて考えると細分化が進むと知ったので、今後は意識して考えたい。」

 

最後に

北広島町の情報をもとに、アイデア発想術を学んだ学生たち。社会で使う力は確実についています。

回の最後には、配属チームの希望アンケートが配られました。来月はどのチームに所属するか発表されます。今まで学んだこと、これから学ぶことを生かして、チームでも大活躍することを期待しています!

第4期ネルコラボ第3回は合宿!

9月18日と19日、第4期ネルコラボの第3回が開催されました。その模様をお届けします!

ネルコラボとは?

ネルコラボとは、広島発の企業に行かないインターンシップです。

必要な知識・スキルは社会の第一線で活躍する専門家・経営者から学び、学んだことをもとに学生が主体となって地域課題を解決するプランを作成します。プランは作成して終わりではなく、先輩社会人からアドバイスを受けながら、何度も何度も練り直していきます。

普通の学生生活では絶対に経験できないことができる場所、それがネルコラボです。

第3回のテーマ

第3回は北広島町で1泊2日の合宿を敢行しました。
これから活動していくフィールドになる、北広島町の現状や取り組み、抱えている問題などを肌で感じ、北広島町に関する情報をたくさん集めていきます。

1日目

1日目は田原温泉跡地の紹介から始まり、大朝のテングシデを見学しました。その後、北広島町をよく知る方のお話を聞き、北広島町の概要を知ったところで4つのグループに別れ、フィールドワークをしました。それぞれ学生が訪れた場所や、体験したことを紹介します。

 

キタヒロみんなのキャンプ場(田原温泉跡地)

田原温泉とは、北広島町にある小学校の旧校舎を改装してつくった温泉です。現在は閉館していますが、建物は当時のまま保存されています。

田原温泉とネルコラボの関係は深く、第1期ネルコラボは「もし、田原温泉が復活したら?」というテーマで学生がビジネスプランを作成しました。

現在は、グループキャンプ専用のキャンプ場(キタヒロみんなのキャンプ場)になっており、毎週子供ずれのファミリーキャンパー達でにぎわっています。

 

大朝のテングシデ集落

大朝のテングシデ集落とは、もともとまっすぐに育つはずの木が、ぐねぐねに曲がった状態で保存されている木の集まりです。突然変異によって曲がったとされるテングシデ。普通、突然変異は、1代で終わるのが通例にも関わらず、大朝では何代も続き集落を作ったという世界でもこの場所にしか存在しない貴重な自然の資源。周りの木はまっすぐに育っているのに、テングシデ集落の木だけはこれでもかというほど、曲がっています。

大朝のテングシデ集落は、広島県の文化財にも指定され、2000年には国の天然記念物にも指定されています。

 

土居田屋(北広島町の現状を知る)

今回、学生が宿泊した土居田屋では、土居田屋の管理人であり地元の交通会社、大朝交通の社長でもある堀田高広様より、北広島町・大朝地域について説明していただきました。

菜の花を使った事業や自転車を使った街づくりなど、さまざまな取り組みをされており、学生も興味津々の様子。

後半には堀田様の取り組みに関することから、都会と田舎の違いまで、幅広く質問が学生から飛び交いました。北広島町をこれからもっと知るとともに、ビジネスプランの足がかりを真剣に探っていきます。

 

フィールドワーク

午後からは4つのグループに分かれ、北広島町をより深く知るために出かけます。

ただ、出発前に突然の豪雨…。
屋外でのフィールドワークもあるため、出発前はあわただしくなりました。
フィールドワーク後半には晴れましたが、移動が大変だった…。

 

サイクリング

サイクリングチームは、O.M.Sというレンタルサイクリングを行っている施設の説明を受けた後、雨のため当初のコースを短縮してサイクリングしました。

ガイドの方からは、広島の災害と鉱業の関係を織り交ぜながらお話いただきました。

【学生の感想】
「E-BIKE(自転車)で旧道や自然の中を走る楽しさ、爽快さ、気持ちよさ。どれも鮮明に思い出せるほど素晴らしかったです!もう一度、自然の中を走りたいと思えるサイクリングでした!」

 

林業体験

林業体験チームは、地元で林業を行う、大内林業の大内良三様からお話を伺いました。

林業は木を伐採する機会が多いのですが、自然や暮らしを守るために重要なことだとお話いただきました。

後半には、丸太をチェーンソーで切断する体験や斧を使った薪割り体験などをさせていただきました。映像などでみたことはあっても実際にチェンソーなどを初めて触る学生達は、体験中笑顔ながら「怖い!怖い!」と言っていました。

学生の感想】
「林業体験では、木を切ることは本当にいいこと?という問いかけから、林業が担う環境への役割を学ぶことができました。また、実際にチェーンソーで木を切る体験を通して、自然の力強さを感じることができました。」

 

養鶏所

養鶏所チームは、ふぁーむbuffoで岩崎奈穂様より、養鶏所で使われているエサを地域のもので作っていることや、鶏にもたくさんの種類があることをお話いただきました。

敷地内で運搬車の上に載せてもらったのですが、振動が直に伝わり、アトラクションに乗っているみたいでした。

【学生の感想】
「私は養鶏所に行くこと自体初めてだったので、とても良い経験になりました。地域循環型農業ならではの苦労や大変さ、やりがいなどさまざまなことを学ぶことができました!」

 

酒造

酒造チームは、平成31年に13年ぶりに復活した酒造、福光酒造に伺い、蔵元の福光寛泰様と、地元の酒屋、かけや酒店の加計智紹様に、昔から今に至るまでの話やどぶろくにかける思い、地元を盛り上げるために仕掛けているお祭りや地域の交流などのお話をしていただきました。

【学生の感想】
「普段かかわることのない酒造について学ぶことができた。酒造についてヒアリングする機会もこれまでなかったため、貴重な機会になった。」

 

懇親会

懇親会は土居田屋で盛大に行われました。

夜ごはんには、今年のネルコラボの参画企業(テーマ出し企業)でもある株式会社フーズアイが販売しているお肉と、株式会社マルブンが販売しているピザ・パスタをご提供いただきました。

普段は味わえない絶品料理の数々に、その場にいた全員が舌鼓を打っていました!

2日目

2日目は北広島町の現状・課題をより深く知るためのヒアリングから始まり、芸北地域のスキー場や、地域の森林を守る活動をしているNPO法人へ向かい、取り組みや課題を聞きました。

 

土居田屋(北広島町を深く知る)

北広島町の現状や課題を深く知るために、2グループに分かれヒアリングしました。1グループは1日目に大朝地区の現状を紹介いただいた堀田様、もう1グループはコンビニ・飲食店などを経営している細山力生様にヒアリングしました。

学生は第2回に講義で学んだヒアリング術を使い、北広島町の現状・課題をより深く知ろうと努力しました。お二方がお話しする内容がだんだんと濃いものになっていたため、成果が出たのではないでしょうか。

【学生の感想】
「お話を聞き、田舎でもできることがあることと、田舎だからできることの両方があると感じた。そして、自分(堀田様、細山様)の故郷を盛り上げたいという熱意が、さまざまな取り組みをする中での力となっていると感じました。私もお二方の熱意に応えられるように頑張っていきたいと決心しました!」

 

やわたハイランド191リゾート(スキー場)

やわたハイランド191リゾートは、北広島町にあるスキー場です。今回はスキーをするわけではなく、シーズンオフのスキー場の状況・運営について、田辺 俊則様よりお話いただきました。

シーズンオフは設備の管理業務がほとんどであることや、スキー場の経営は難しく顧客のニーズを考えて経営することが必要だと学びました。

オフシーズンのスキー場について普段は知れないため、学生はロビーに入ったときから周辺を見回していました。

 

薪活の取り組み

薪活とは、地域の里山の木を使った薪で豊かな暮らしを推進する活動です。薪活を含め、北広島町の自然について認定NPO法人西中国山地自然史研究会の八木洸也様よりお話いただきました。NPO法人では、里山の木を通貨で買い取る「せどやま再生事業」に力を入れているとのことです。

食物連鎖の話の際にフクロウ・鷹の模型が登場したときには、あまりの大きさとリアルさに学生は驚いていました。

後半は場所を移動して、実際に薪を作っている工場を見学しました。薪を作る作業の一部を体験したり、薪に直接触れることで、里山との付き合い方を学びました。

【学生の感想】
「薪を作る機械は簡単に操作できるけど、薪の形にしようと思ったら難しかった。」

 

最後に

1泊2日とかなり長い時間をかけて、北広島町の現状や取り組み、抱えている課題を肌で感じた学生たち。もしかすると、すでにアイデアが浮かんでいる学生もいるかもしれません。

これからどのようなアイデアが出てくるのか、最終的なビジネスプランはどんな内容になるかとても楽しみです!

第3期ネルコラボ参加者成果報告〜門前 来海〜

私は大学1年生の10月から大学2年生の6月まで、ネルコラボ3期生として活動に参加しました。

ネルコラボに参加した理由

私がネルコラボに参加した理由は一年生の頃から就活の話題に興味があり、1年生から参加できるインターンという点に惹かれたからです。といっても、将来起業したいとか、大手に就職したいとか、そういったことは考えていませんでした。むしろ、大学に入って初めて挑戦したアルバイトで、自分が思っているより仕事ができなかったことに危機感を覚えたため、「インターンに行けば仕事ができるようになるのではないか」と安直な理由でネルコラボに飛び込みました。

また、世の中の仕事についてもっと知り、多様な職種への解像度を上げたいという想いがありました。例えば、「ケーキ屋さんで働く」といってもケーキを作る人、売る人、材料を発注する人、お店のHPを作る人など様々な役割があります。このように、自分の本当にやりたい仕事に就くためには業界だけでなく職種への知識を深め、実際に体験してみて自分に合っているかを知る必要があると考えました。その点、自分のやる気と努力次第で様々な事をさせてくれるネルコラボは非常に魅力的でした。

ネルコラボに参加してみて良かったことは?

何よりも、互いの個性を認め合え、挑戦し、成長できる環境があったことが一番良かったことです。私は元々チャレンジ精神旺盛な性格をしており、自分のやりたいと思ったことは失敗を恐れずに挑戦していました。しかし、高校生までは周囲に溶け込むことができず、クラスの中では「こうしたらいいんじゃないか」という思いがあってもなかなか言い出すことができませんでした。
しかし、ネルコラボでは多様な個性を持った仲間達が互いの個性を認め合い、互いに興味を持って歩み寄ろうとしていました。そんな環境のお陰で私も自分のやりたいことをどんどんやっていけたし、得意な事を伸ばすことができました。そんな環境を作ってくれたみんなに感謝しているし、尊敬しています。
また、私はネルコラボに入り、本当に多くのことを学びました。その中でも、一番大切だと思ったのは「相互理解の大切さ」です。
私は時折友達と過ごしている時に「どうして私は皆ともっと仲良くなれないんだろう」と疎外感を感じることがよくありました。ネルコラボでもチーム活動が上手くいかない時、他のチームと比べてしまうことが何度もありました。しかしネルコラボでの活動や、大人の方からのアドバイスを通して「もっとみんなと語り合って、理解を深めなければいけない」と気付かされました。私は自分の考えを瞬時に頭の中で整理して説明するのが本当に苦手で、自分の思いが伝わらなかったトラウマから家族や友達と真剣に語り合うことを自然と避けてきました。しかし、今は下手でもいいから、馬鹿にされてもいいからなんとかして自分の思いを伝えようと思い、一人ひとりと真剣に向き合うよう努力しています。この姿勢を続けることで友達だけでなく、将来職場で仕事仲間との結束をより高めることにも繋がると考えています。

ネルコラボで気付いた自身の長所と課題 

活動を通して私はデザイン力があることに気がつきました。元々小学生の頃から趣味で動画を作っていたこともあり、上手な人の技術を真似てみたり、自分ならではの表現(文字の装飾、バランス感、色彩感覚、動きなど)を磨いたりしてきました。ただ、実際自分の能力が社会でどの程度通用するか分からなかったため、デザイン系の学校に進学することはせず趣味の範囲にとどめてきました。しかし、今回プレゼンをするにあたり自分の実力を試してみたいという気持ちで、チーム活動の際「私はプレゼン資料を作るのが得意なので私にやらせてください」と主張し、資料作成を担当することになりました。
社会人の前でプレゼンすることで、自分の想像以上にお褒め頂き大きな自信になりました。長年好きで、努力してきたことを思わぬ形で評価していただいたため、もっと技術を磨いて今後の仕事に活かしてみたいと考えるようになりました。
反面、デザイン面だけがプレゼンの全てではなく、構成の部分については自分の実力不足を自覚していました。そのため、チームメンバーやメンターの方々、チーム外の人の意見も聞きつつ悩みながら作成しましたが、自身の構成力不足から期限ギリギリまで作業をすることになり、指摘を受ける点も多くありました。私は仕事を自分で抱え込んでしまう癖があるため、今後は構成力を磨くとともに、自身の足りない部分は積極的に人に助けてもらうことで上手に補っていこうと思います。
また、周囲を振り回してしまうことが今後の課題だと考えました。最初はチーム活動なのだから自分の意見をどんどん発信していかないといけないと考えていたため、とにかく意見があれば発言していました。しかし、結果として自分の意見を周りに押しつけ、深く考える前に発言することで会議の時間を奪ってしまい、チーム内での声の大きさを指摘されました。自分でも上手く行っていない自覚があったため、チーム活動の後半ではやり方を変え、自分の意見を最後に言ったり、意見を考えるより他人の意見を吟味してみる形に変えました。また、自分の努力だけではチームバランスを保つことが難しいと考えたため、いつも冷静に発言してくれるメンバーに「私が発言したらそれに対する否定的意見を言って欲しい」とお願いもしました。また、議事録係として皆の発言を記録しながら、それを見ながら自分の意見をまとめて発言することで必然的に発言量を分散できるよう試行錯誤しました。

今後の目標

私は昔から日本の田舎や伝統文化が大好きです。また、ファンタジー小説をよく読むので日本だけではなく世界の文化にも関心があります。私はそうした文化を若者、ひいては広い世代、世界に繋げていく継承事業に取り組んでみたいと考えています。
伝統文化は若者から見ると一見難解で、古くさくて、つまらないものに思えるかもしれません。ですが、そうした文化も見せ方や伝え方ひとつ、思いきって形を変えることで大きな人気を得ている例がいくつも存在します。
さらに、国が違えば感じ方も異なるはずです。私が憧れるフランスのラベンダー畑が、コッツウォルズのアンティークな家並みが、外国人にとっては日本の田んぼや古民家、日本の原風景なのではないでしょうか。じめじめと薄暗い梅雨だって、遠くの山脈にかかる霧が幻想的できっと素敵です。そう考えると、自分達の文化も案外魅力的に思えてきませんか。
ネルコラボでは北広島町をテーマに地域活性化につながるプランを考えるため、実際に現地に訪れるなど知識や経験を得ることができました。しかし、私達のチームは北広島町というフィールドを活かすことができませんでした。それだけ、田舎・中山間地域などの活性化事業に取り組むことは難しいのだと実感することができました。しかし、だからこそ地域に貢献することはとても意味のあることだと考えています。
ですが、まだ私は自分のやりたいことを明確に決められているわけではありません。文化継承は幅広く、和紙職人になることも、田舎で古民家カフェを経営することだって文化継承になるからです。私は一つのことを突き詰めるよりも、沢山のことを包括して行う方が向いていると思います。伝統文化一つではなく、日本そのものの魅力を得意のデザインを活用しながら伝えられる活動をしてみたいです。ネルコラボに関わる人は地域のことを想い、地域に貢献したいと活動している人が沢山居ます。活動を通して多様な立場の人と関わり合いながら、自分の本当にやりたいこと、できることについて模索していきたいです。

最後に

 ネルコラボでは、自分の世界を広げることができました。思い返せば、私にはこんなにやりたいことがあるのに「よく分からないから」「難しそうだから」「安定が欲しいから」「自分はそんなにすごい人じゃないから」という理由で本当にやりたいことから無意識に目を背け、普通の道を歩もうとしていることに気がつきました。
みんな、最初の一歩さえ踏み出してしまえば、後はなんとかなるものです。能力が低くたって良い。完璧な人間なんていないのだから腐らずに、できることもできないこともお互い認め合って、助け合っていけば良いのです。一歩踏み出す勇気が無いなら、一緒に歩いてくれる仲間を見つければ良いのです。私はそんなマインドで、これからも盛大に人の力を借りつつ、人に力を貸しつつ、自由に楽しく成長していきます。

第4期ネルコラボ第2回はヒアリング術

8月19日、第4期ネルコラボの第2回が開催されました。その模様をお届けします!

ネルコラボとは?

ネルコラボとは、広島発の企業に行かないインターンシップです。

必要な知識・スキルは社会の第一線で活躍する専門家・経営者から学び、学んだことをもとに学生が主体となって地域課題を解決するプランを作成します。プランは作成して終わりではなく、先輩社会人からアドバイスを受けながら、何度も何度も練り直していきます。

普通の学生生活では絶対に経験できないことができる場所、それがネルコラボです。

 

第2回のテーマ

第2回のテーマは「本音を聞き出すヒアリング術」です。相手が内に秘めているニーズを聞き出せる方法を学びました。

 

SPトランプで自己理解

毎回恒例のアイスブレイクですが、今回は「SPトランプ」を使って自分の性格を理解しました。

SPトランプとは、52枚あるトランプの1つ1つに性格が書かれているトランプです。その中から、自分の性格に合っていると思うカードを10枚選び、ハート・ダイヤ・クローバー・スペードに分けて書き出します。すると、書き出した性格の数字や位置によって、だいたいの性格がわかってしまう、自己理解には最適なトランプです。

SPトランプによる自己診断はだいたい合っているとのことですが、傾向を発表すると学生からは感嘆の声が上がりました。自分の性格を客観的な視点から見ることによって、今後のグループワークにも生かせるでしょう。

なお、今回参加している学生は、感覚的で社交的な性格の持ち主が大半を占めていました。

 

学生主体でルール決め

SPトランプで自己理解した後は、学生が主体となってネルコラボ内でのルールを決めました。流れの説明をした後は、司会進行・スケジューリングを学生がしました。

急に場を任された学生は戸惑っていましたが、ルールを決める間、大人は一切関与しません。それでも、司会進行の学生2名を中心に、ルールの案を出し合いました。

昼休みも一部削り、話し合って決めたルールは「ブレーンストーミングに基づいたグループ活動を行う」「時間厳守」「ポジティブシンキングを活発的に」の3つに決まりました。4期生はこれから来年の6月の成果発表会まで、3つのルールを常に意識して活動します。

 

【特別講義】本音を聞き出すヒアリング術とは

午後からは、特別講師に講義していただきました。第2回の講師は、株式会社カンドウコーポレーションの下川和美氏です。下川氏はCMO(最高マーケティング責任者)チーフプランナー兼ビジネスデザイナーとして、プロジェクトの企画・立案をし、顧客の課題を解決するプロです。

今回は「本音を聞き出すヒアリング術」について、講義していただきました。

深い内容を聞き出すには事前準備が必須

ヒアリングで、相手から広く深い情報を聞き出すためには「仮説を立てること」「事前に質問内容を考えておくこと」の2つが必要だと学びました。この2つをしっかり考えてヒアリングすると、相手から潜在的な情報を聞き出せるため、新しいビジネスにつながる可能性があるようです。

逆に、この2つを決めない状態でヒアリングしても、相手の時間を無駄にとってしまうでしょう。また、情報を聞き出せたとしても、生かせる場面は限られると考えられます。

必要な事前準備は質問内容だけではなく、アポイントの取り方や当日の役割分担にも事前準備が必要ということも学びました。また、今日ではヒアリングの方法も対面とオンラインの2つになっており、対面とオンラインでは事前準備で気を付ける点が若干違うことも解説いただきました。

 

当日は「アイスブレイク」から

学生がやりがちな「最初から質問する」行為は深い内容を聞き出すことはできません。深い内容を聞き出すには、場を柔らかくさせる効果のあるアイスブレイクが必要だと学びました。

アイスブレイクで困ることといえば「どんな内容を話せばよいのか」だと思います。ここでも相手との共通項を探すという事前準備が必要だと学びました。共通項を見つけることによって場の空気が軽くなり、相手が潜在的な情報を開示しやすくなる効果があるみたいです。

 

質問には2種類ある

筆者も知らなかったのですが、質問にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2種類があることをご存じでしょうか?

オープンクエスチョンとは、自由に回答できる質問です。1つの質問で多くの情報を聞き出せますが、相手の負担が大きい質問です。

クローズドクエスチョンとは、はいかいいえで回答する質問です。相手が回答しやすいメリットがありますが、会話をつなげにくいデメリットがあります。

この2つを組み合わせることで、相手から深い内容を聞き出しやすくなることも学びました。例えば、クローズドからオープンに移行すると、質問がスムーズになり、会話のテンポもよくなるようです。

さらに本音を聞き出すコツとして、質問に仮説を持っておくことも紹介されました。仮説と同じであれば想定した流れで進められますが、仮説と違う回答が出てくる可能性もあります。仮説と違っても相手の回答によく耳を澄ませることで、別の視点から情報を深堀できることを学びました。

 

質問した方へのお礼は忘れずに

ヒアリングして「はいありがとうございました。」だけでは相手に失礼なので、ヒアリング後は必ずメールを送ることも紹介されました。

ヒアリングで感じたこと・得たことなどを記載し、ヒアリングの内容を発表する機会の日時も含めることで、相手がヒアリングの内容を生かしているなと感じられ、好印象につながることを学びました。

講義の最後には、学生・大人から下川氏への質問タイムが設けられました。

「ヒアリング時に出されたコーヒーが飲めない場合は?」「相手からなかなか返事がない場合は?」「大人がヒアリング時に失敗したことは?」など、時間の限り質問が飛び交っていました。

その後、学生は今日の振り返りとして、感想を4枚の紙に書いて発表しました。今までなかなか習わなかった内容ということもあり、新しい発見や気づきが多かったようです!

 

参加者・講師の声

第2回ネルコラボに参加した学生2名と、講師の下川氏から今回の感想をいただきました!

土田くん「”ヒアリング王”に!!! 俺はなるっ!!!(ドン!!)」

江崎くん「計画性を持って、もうちょっといい考えとか、いい案を立てていけたらいいなと思っています。」

下川氏「ヒアリングするには事前の準備もあるし、事前の準備をする時間、自分たちの時間もあるし、ヒアリングをする相手の時間もある。そのお互いの時間が有意義な時間になるようなヒアリングを、しっかりと頑張ってください。」

 

最後に

今回の講義内容を踏まえて、運営から「企業にヒアリングする」という課題が出されました。

経験したことのない課題に学生は戸惑っていましたが、これも必要なスキルを身に着けるための経験です。深い情報を聞き出せるようにがんばれ4期生!

第4期ネルコラボスタート!

概要

・史上最多人数で第4期ネルコラボスタート!
・初めてのグループワーク
・【特別講義】目的の持ち方・描き方
・学生が立てる「これからの自分」

ますます盛り上がりをみせるネルコラボ

7月8日、第4期ネルコラボがスタートしました。
今年の参加学生は25人!
「3期生の先輩が楽しそうに活動しているのを見てネルコラボに参加することを決めた」「大学やバイト以外に新しいことにチャレンジしたかった」などネルコラボに参加した理由は様々です。
これから1年間、参加学生はネルコラボという場で学び、楽しみ、努力し、沢山のことを吸収していきます。

かっこいい大人ってどんな大人?

ネルコラボ1発目のグループワークは、「かっこいい大人とは?」というテーマで話し合いをしました。学生は初対面の人ばかりのチームで、はじめこそ緊張していましたが、「時間が守れる大人!」「プライベートも大事にしている大人!」など模造紙いっぱいになるほど意見を出していました。
たくさん、かっこいい大人の要素を挙げていったあとは、2本目のグループワーク「かっこいい大人になるためにどんなことが必要?」を行いました。
先ほど挙げたかっこいい大人になるために何をすると近づけるのか、具体的な行動を考えていきます。「本を読んでインプットを欠かさない」「自分に合ったスケジュール管理を行う」など出ました。まとめた後は、初めての発表です。すらすら発表する学生も、少し言葉が詰まってしまう学生もいましたが最後まであきらめず堂々と発表していました。

やる気を出せって?

今年のネルコラボも、スペシャルな講師の方々に講義をしていただきます。第一回目の講師は、株式会社CUA代表取締役の盛矢澄香先生です。盛矢氏は普段から、組織づくりを中心とした人材育成を行っており、「目標の大切さと立て方」についての講義をしていただきました。講義において、多くの学生が印象に残った点を2つご紹介します。

一つ目は、「やる気が出るステップ」について。「もっとやる気出して頑張ろうよ!」と口にすることはありませんか。では、実際にどうしたらやる気が現れるのかを学びました。まず、ネルコラボに興味を持ち参加したことで、自分自身の可能性の「きっかけ」に出会うことができます。このきっかけを経て、何のために取り組むのかといった「目的」や目的を成し遂げるための「目標」を立てるようになります。すると、実際に「行動」に移していくことで、「やる気」につながる「きっかけ→目的・目標→行動→やる気」がやる気になるメカニズムです。
二つ目は、「人生で起こる問題の98%は人間関係に起因している!」ということです。98%です。ほとんどの悩みが人間関係ということになりますよね。やはりこの数字には学生も驚きを隠せません。盛矢氏は「人を苦手とか嫌いと思うのは自分でしかありません。しかし、嫌いでも目的が一緒であれば仕事はすることができます。苦手だからこそ、分かりたくて近づいてみる。まずは、あいさつからしてみよう。」という言葉に感銘受けた人が多くいました。

これからの目標

盛矢氏の講座の最後には、学生たちがそれぞれに「ネルコラボを通じて自分がどうなりたいか?」を発表しました。今回のネルコラボ活動期間は1年間と長期プログラムになります。「一年後どんな私になっていたい?・実現のためにやり続ける具体的行動・ネルコラボで自分の強みを生かしてどのように貢献する?」の3つを全員の前でしっかりと宣言しました。
考えている最中に、「自分の強みなんかありません!」と強みが分からないと嘆いていた学生がいました。しかし、盛矢氏の講義で「強みは息するレベルで自分がしていること」という教えを思い出した学生。自分はこういうところで貢献できるかもしれないと考え、書き留めていました。

第一回を終えた学生の感想

「今までの問題や悩みを思い返してみると、確かに人間関係だった。これからチームで活動していくときに衝突するかもしれないけど目的は一緒ということを忘れないようにする」
「先輩方の話を聞いて、これから大変なんだろうなと感じたが、最後までやり遂げたい」
「やる気は単体で生まれるわけじゃなくて、きっかけから生まれる。だから、やる気がないからだめだと折れるのではなくて、目標に立ち返り考え直すことが必要と感じた」
「自分の強みを見つけ出すのを今までしたことがなかったから、分からなかった。だから、これからの活動を通して自分の強みを見つけていきたい」等、講義に対しての気付きや学ぶことの面白さを感じたなどたくさんの感想があがりました。

1年間のネルコラボのスタートを切った学生たち。第一回を終えたときにはもう、「一緒に頑張ろうね!」「講義びっくりしたよね!」など積極的に会話しており、仲良くなっている様子でした。これから、ネルコラボでしか経験できないことを経験し、学習していく学生たちに期待が膨らみます!!

第3期ネルコラボ参加者成果報告〜大束 晃生〜

ネルコラボに参加した理由

私がこのネルコラボに参加した理由は大きく分けて2つありました。1つ目は実際に実現可能なプランを考えてみるという経験が欲しかったからです。私はこれまでイベントやキャンプにおいてスタッフやカウンセラーを行ってきました。しかし、それはどれも与えられた仕事や、枠組みの中で自分にできることをやるというものでした。たしかに、そこでの経験は私の人生に大きく影響を与えたものもありましたが、私はさらにその先に進みたいと思いました。そこで出会ったのがネルコラボでした。今の私のやりたいこと、そして私に足りない要素を見つけ出すためにも参加しました。

そして、2つ目はこれまで関わったことのないような人たちと関わりたかったからです。私はこのネルコラボに参加するまで上記の通り様々なものに参加してきました。そこで知り合った学生や大人の人たちは本当におもしろい人たちでした。そこで私は、世の中にはまだまだおもしろい人が沢山いるのではないかと考えました。その時に出会ったのがこのネルコラボでした。これは参加するしかない、もし参加しなければ後に後悔するだろうと思い存在を知り説明を受け、すぐに参加することを決めました。

ネルコラボで得たもの

さて、私はこのネルコラボを通じて様々な講義を受け、会議をやってきました。アイデア発想方法やマーケティング、チームビルディング、みやすいプレゼンテーション資料の作り方など様々なことについて学びを得ました。これまで私の中で良いと考えていたものが実は悪いものであったことなど様々な気づきもありました。その中でも自分自身に最も影響を与え大きな学びを得られたのは、第五回ネルコラボのリーダーシップとフォロワーシップについての回でした。私は良いリーダーシップを持つリーダーが1人いれば良いチームは成り立つと考えていました。しかし、それは間違いであることが分かりました。良いチームには、リーダーシップを持つリーダーだけではなく、フォロアーシップを持つフォロワー、メンバーシップを持つメンバーが必要であることが分かりました。しかし、そこには欠かせない大切なものがありました。それは、コミュニケーションと感情でした。

どのように優れた3つのシップを持つ人たちが集まったとしてもコミュニケーションが取れなければ上手くは行きません。正確にはズレのないコミュニケーションです。伝えたいことが伝わらない、誤解が生じる、なぜと否定の形から入る、このようなことは極力なくしたいものです。そのためには相手と自分の感情に向き合うことが大切であることも学びました。その感情はどのような目的をどのような相手に向けられたものなのかを理解する、理解しようとする姿勢が求められることも分かりました。私はこの学びから、人間は感情の生き物、このような定義を持たせても良いのではないのかとさえ思いました。ここで私が得たものを簡単にまとめると、リーダーシップ以外にも必要なフォロワーシップ、メンバーシップを合わせた3つのシップと、コミュニケーションと感情と向き合うことの大切さです。

ネルコラボの中で生じた変化

上記のような学びや企画を考えるための会議、グループワークを通じて私に2つの変化が生じました。
1つ目の変化は話し上手を目指すのではなく聞き上手を目指すようになったことです。これまでの私は、自分の意見をいかに理解してもらうか、いかに通すかばかりを考えるような人間でした。いわゆる自己主張の強い人間です。しかし、徐々に活動を通じて、自分の意見は持ちながらも周囲の意見や思いに耳を傾けることをするようになりました。「ちなみに、○○はこれについてどう思う?」「○○的には、こうしたらいいよとかある?」などの発言を意図的に増やすようになりました。さらにそこから、「そんな風に思ったのは、どういう背景があるか教えてくれたりする?」などの、その思いや意見の背景も聴くようにしていきました。取り入れ始めた当初は自分でも不自然さを感じながらしていましたが、個人で今日のふりかえりを行う際に「あ、今日自然に質問とか相手の考えを引き出そうとする行動とれていたな。」と感じることが徐々に増えていきました。また、以前に比べて相手の意思や要望などを理解できるようになりました。また、相手の意思や要望を理解することで自分の意図や志向との差異についても目を向けるようになりました。これにより、これまでの自分を俯瞰することができ、そこには問題点などがなかったか否かを客観的に判断して改善に尽力するようになりました。

2つ目の変化は自ら行動を起こすようになったことです。私はこれまでの人生で常に受け身の姿勢で過ごしてきました。誰かに言われたからその通りにする、やれと言われたからやる、などの自分の意思などを持たずに行動をしてきました。要するに指示を受けないと動くことのできない主体性が皆無の人間です。しかし、そんな私はネルコラボを通じて徐々に自分で考え自ら行動するようになっていました。自分には何ができるのか、何をするべきなのかを考えそれを実行する。多くの人には当たり前のことなのかもしれませんが私にとっては大きな成長の1つでした。主体性が芽生え始めたと捉えても違いないと思います。よくよく考えてみれば、1つ目の聞く姿勢の変化の周囲に質問するようになったのもこの主体性が芽生え始めたことが関係しているでしょう。この主体性のおかげで、ネルコラボに限らず自ら動く機会が増えこれまで以上に多くの学びを得たり、より好奇心旺盛になったりしていると感じています。この2つの変化は私の中の当たり前という基準を向上させたことは日常生活でも物凄く感じています。他者から見てもそのように感じられていたら良いのですが今のところ特に何かを言われた覚えがないのでまだまだ成長の余地があるみたいです。

今後の目標

さて、ここまで綴ってきた通り私はネルコラボを通じて多くの学びを得て、そして変化が生じ少しずつですが成長してきました。しかし、その一方で新たな課題が次から次へと見つかってきました。そこで私は今後の目標として3つの目標を立てました。
1つ目は聞く力から聴く力への成長です。私はネルコラボを通じて聞く力を成長させるようにしてきました。相手の思考や意見を汲み取る力は出来てきたとはいえまだまだ未熟です。なので、より相手の思考、意見、心を理解できるようになるためにコミュニケーション能力や考え方について学びを深めていきたいと思います。

2つ目はチームなどの組織活動において誰もおいていかないようにする力です。情報や言葉の共通化、モチベーション調整などを行う技術がまだまだ足りないと感じたからです。誰か1人を置いていくことがなく、全員で目標に向かって一枚岩となり取り組めるようなるような組織作りの能力を伸ばしていきたいと思います。

3つ目はタスクの整理と分配を行う能力です。私は個々の能力に関して理解し強みを見つけることは少し向上しました。しかし、その強みを生かせるタスクの分配、それを行うのに必要なタスク全体の整理を行う能力がまだまだ未熟でした。そのため、実際にタスクの整理や分配を行っている人や得意としている人に話を聞いたりすることを通じて能力の向上をしていきたいと思います。

最後に

これから私はどのように生きていくのか、何者になろうとするのか自分自身でも分かりません。そもそも何をしたいのかさえも考えても出てこないような人間なので、仕方がないと済ませたいところですが今後改善しなければならない問題です。しかし、私のこれからの人生においてこのネルコラボに参加したことで得られたものが影響を与えることは間違いないと感じています。私が成長するのに必要不可欠な時間を過ごすことができ、本当に心の底から感謝しています。ここで得られたものを忘れずにこれからの人生をよりおもしろいものになるよう適度に頑張っていきたいと思います。

第3期ネルコラボ参加者成果報告〜前川 亮大〜

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?

 ネルコラボ2期から参加している友達に誘われたことがきっかけです。最初はそこまで乗り気じゃなくて参加するかどうか迷っていたくらいでした。
でも、ネルコラボの体験会を通して、他大学の学生や大人の方と交流することで「この機会を逃したらこういう体験は一生できないかもしれない」と思うようになったことが参加の決め手になりました。

 

ネルコラボに参加してみて何が良かった?

 やっぱり、普通に学生生活を送っているだけでは関わることのない社会人の方々や他大学の学生と関わることができるところだと思います。ネルコラボに参加する前は、自分がコミュニケーションを取っている相手は主に家族や大学の友達でした。しかし、ネルコラボに参加することで、そこに他大学の学生や社会人の方々が加わりました。この方々と関わることで自分とは全く違う考え方や、意識などを直接知ることができ、自分と比較することで自分の良い点、改善点を意識しやすくなったと思います。

他にも、ネルコラボ以外の場だと、「学生×社会人」って真面目な話をすることが多いと思うんですけど、ネルコラボは社会人とプライベートな会話をする機会が結構ありました。就活の相談に乗ってもらったり、学生とするような会話を楽しんだり。こういった場でも、社会人ならではの意見を感じることができて、良い刺激になりました。

ネルコラボで得たものは?

まず、交友関係はとても広がりました。以前は他大学の友人なんてほんの少ししかいなかったんですけど、ネルコラボに参加してからはプライベートでも普通に遊ぶような他大学の友達がとても増えました。また、以前よりはスケジュール管理の能力は上がったんじゃないかなと感じています。就活や授業がある中で時間を確保して作業を行わなければいけないので必然的にスケジュール管理能力は付いたのかなと思います。

ネルコラボでの反省点

 反省点はほんとたくさんあります。その中でも自分は報連相の部分があまりできていませんでした。そのために、メンターの方々やチームの学生に迷惑をかけてしまったこともあります。来年から社会人になる身として、報連相は意識して改善していきます。

今後の活動についての意気込み

自分は大学4年生でネルコラボ4期に参加することはできません。しかし、作成したプランを活かして、「とらビズ」と「ひろしまベンチャー育成基金」の2種類のビジネスプランコンテストにチームで応募する予定です。ネルコラボ3期で得たスキルとそれ以上に反省すべき点を活かして全力で受賞を狙います。

第3期ネルコラボ参加者成果報告〜新井 亜紗美〜

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?

学生のうちに何かに一生懸命に打ち込みたかったからです。
大学に進学した当初は県外から来たこともあり、ワクワクドキドキの大学生活をエンジョイするのだろうと思っていました。しかし、想像とは違い授業とアルバイトを往復する毎日、少し大変そうなことに対しても逃げ癖がついてしまいました。
そんな中、2年次にネルコラボの募集を知り、就職に向けて課題解決能力を成長させたかったこともあり応募を決めました。

ネルコラボに参加してみて何が良かった?

社会人を含め、ネルコラボのメンバーに出会えたことは参加して本当に良かったと思う部分です。

他学部・他大学のメンバーとチームで活動をしていく際、メンバーそれぞれの考え方に個性があり、色んな気づきを得る日々でした。活動当初は私を含め、周りを伺いながら会議をしているメンバーでしたが、目標が明確になり方向性が固まっていくとアイデアの提案量が一気に増えていきました。同じ目標に向かって取り組んでいく中で育むことができた、チームの仲の良さは胸を張って自慢できるレベルです!
また、社会人のメンターさんや所属企業のマルブンの方たちは親のような先生のような温かい存在でした。会議が行き詰った時には適格な助け舟を出してサポートしてくださり、良いアイデアが出たりチームが成長できた時には一緒に喜んでくださりました。
答えのない企業や地域の課題に対して、学生も大人も一緒に考えながらプランを模索していけることは、ネルコラボの強みだと感じています。

月一の集合研修やチーム活動は、毎回気づきや学びのある日々でした。半年という期間でしたが、追いつめられながらも楽しい!と感じることができていたのはメンバーのおかげだなと思います。

チームの雰囲気はどうだった?

みんなとても元気で、たくさん愛のあるチームでした!
当初は、学年や大学も違う仲間と切磋琢磨していけるのか不安でしたが、今ではこのチームだからこそ今後もチャレンジしていきたいと思えることができています。
最初と比べてお互いのことも分かってきて、「ここは分担で作業しよう」「まだ掘りたい部分はあるけど今日の会議はここまでにしよう」というように、このチームに適した進め方で活動ができるようにもなりました。

他に成長した点として、もともと色んな考え方を持ったメンバーでしたが、活動を進めていく中での発想力の成長をどのメンバーからも感じました。具体的にアイデアを練る中で、どの情報が必要なのか、情報に根拠はあるのかなどについて自然に考える力も身についていると思います。
活動していく中でチームとしての課題もいまだにたくさんあるな、、と感じますが、仲間への愛、企業への愛、食べることへの愛、全てを動く力に変えていたのはチーム「コノバッテリー」のすごいところです!

社会人メンターさんがいることって活動においてどうだった?

メンターさんがいることはとても心強かったです。
特に、初回あたりのオンライン会議は進め方やその手順が全く分からず、メンターさんなしでは会議が何回あっても足りなかったと思います。
大学の授業で習ったフレームワークをただ当てはめるだけでなく、具体的にどのような部分に活用できるのかなど、実際の経験を踏まえてアドバイスしてくださるのでとても勉強になりました。
発想力もとてもすごく、学生よりもアイデアが次々と出てくるので、負けてられないなと思いながら活動する時もありました。プランがまだ固まっていない時にも、「実際にやってみたらいいじゃん!」という感じで、実証実験に行くなどとても心強かったです!

ネルコラボ第三期で得たものってなに?

目の前の目標を立てて、それに向かって考える力が身につきました。また、自分が伝えたいことがどうすれば聞き手に伝わるのか、伝える力を意識できるようになった部分は今後でも意識するべき点だと考えています。
最初にも言った通り逃げ癖がある私ですが、仲間や企業への愛がモチベーションになったことで最後まで逃げずにやりきることができたことは、半年間のネルコラボを通して得ることができた大きな気づきです!

来年の活動に向けて意気込み

第三期では初めての経験も多く、手探りで進めてきた部分もたくさんありました。第四期では、今までの経験をバネにしてどのように成長をしていけるかが楽しみです。
チームでの自身の強みと立ち回りを早い段階から把握することで、より自信をもって仲間をサポートしていきたいです。

ネルコラボってどんな人に向いていると思う?

「協調性のある人または身に着けたい人」
チーム活動なので、仲間のために責任感を持って取り組むことのできる人に向いてます!(レスポンスは早めに‼)

参加を考えている学生にメッセージ

やらない後悔って本当にもったいない!
ネルコラボは、様々なことに自分から触れていけるチャンスがいっぱいある場所です!
私は、自分の将来への不安も気軽に話し合えような最高の仲間を見つけることができました。どんな些細なきっかけでもウェルカムです!一緒にネルコしませんか?

第3期ネルコラボ参加者成果報告〜谷口 大河〜

広島修道大学商学部経営学科4年の谷口大河(たにぐちたいが)です。よろしくお願いします。

なぜネルコラボに参加したのか

ネルコラボ1期生だったゼミの先輩が紹介してくださったのがきっかけです。当時はまだコロナウイルスの影響で課外活動に飢えていたこともあり、活動的なメンバーと整った環境で成長できそうなネルコラボはとても魅力的でした。また、2期に関しては「ビジネスプランコンテストに挑戦する」という内容に惹かれました。

心に残ったこと

やはり福原さん(カンドウコーポレーション)のブラッシュアップ回が一番印象的です。1期生から「たくさんアドバイスをいただく回になるけれど、きちんと準備しないとプラン内容が伝わらずアドバイス以前の問題になる」と聞いていたため、かなり緊張感をもって準備に取り組みました。2期の時は、チームに1期からの参加メンバーが所属しており頼る場面が多かったように感じました。実際にブラッシュアップ回に臨むと多くお褒めの言葉を頂き、正直に言うと少し拍子抜けした感じがしました。そのこともあり今振り返ると3期のブラッシュアップ回は昨年よりも緊張感が薄れていました。

3期ではチーム唯一の先輩ポジションでありチームを引っ張っていく必要があるにもかかわらず発表時間が大幅に伸び、「内容以前に発表時間を理解しているのか」とお叱りを受けました。2期で褒められたのは自分の力ではなくメンバーの力が大きかったのだと再認識し、意識を変えるきっかけになりました。自分の想定にない質問や指摘を受けて実力不足を痛感し、その後の活動では準備の大切さを意識しながら取り組むことができました。

身についた力

2期ではリーダーシップ、3期ではチームをサポートする力をつけたいと思い参加しました。2期の活動を通してリーダーシップを付けたいと考えすぎるあまり「チームをぐいぐい引っ張りたい」という意識が強く空回りしてしまう時が多くありました。その経験から、3期では表立ったリーダーよりもチームを下支えする役割を意識しました。具体的には、率先して意見を出し他のメンバーが意見を出しづらいという状況を作らないようにしたり、話を振って会議中のフリーライダーをなるべく出さないようにしたりしました。どこか意見がまとまらない雰囲気になる場合が多くチームビルディングの大変さを痛感し、心理的安全性を担保するために相手の気持ちを汲み取る力が身につきました。また、プレゼンやメンター会議で多くアドバイスをいただくことがあり、プラン内容はとても完璧とはいえないものでしたが、チーム活動の難しさに直面したことで自分の本当の役割を見つめる良い機会となりました。このことからメンバーの得意不得意を見つける力も身についたと感じています。

加えて、身についた力ではないかもしれませんが意識的に物事を可視化する癖がつきました。例えば会議での話が空中戦にならないよう、ジャムボードやGoogleドキュメントを活用するようにしています。計画を立てる際はロードマップを組み立て、何をいつまでにするのか見るだけでわかるように意識しています。

今後に向けて反省

改善点が多くあることは自覚しています。①PowerPointの構成②自分のキャパシティを理解すること③チャットツールの返信速度④スケジュール管理 の4点は特に改善すべきであると感じています。「チャットツールの返信が遅い・連絡不足」に関する注意はチーム全体だけでなく個人でもアドバイスいただきました。「返信ができない時はその旨をきちんと伝える」ということを徹底しなければチャット相手に「きちんと伝わっているのか」と心配をうむ可能性があり、円滑な活動を行うためにも確実に改善すべきであると改めて思いました。

4期生に向けて

私はネルコラボに2期・3期と2年連続で参加しました。もちろん1年間でも学べることは多くありますが、個人的には2年間参加することで本当の意味で学びを得られるのではないかと思います。挑戦することはもちろん、失敗をたくさん経験できるのはネルコラボだけだと思います。学生だけでなく、メンターさんや講師の方々、協賛企業の方々など幅広く交流することで自分一人では思いつかない発想や意見を取り入れることができます。ネルコラボを一言で表すと「刺激と成長を与えてくれる場所」だと思います。また、就職活動において「ガクチカ」はネルコラボでの活動だけで十分と言い切れるほど役立ちます。自分の中に伸ばしたい力や克服したいことがあれば必ず参加するべきと心からおすすめできる長期インターンシップです。

関わってくださった皆様へ

ネルコラボ体験記という機会をお借りして、約2年間の感謝を記したいと思います。私は小さいころから自分に根拠のない自信があり、きちんと叱られる(表現が違うかもしれませんが)機会もほとんどありませんでした。しかしネルコラボに参加して、私に対し本気で指導をして下さるメンターさんや講師の方、メンバーに出会うことができました。正直に言うと「やめたい」と考える時もありました。そんな中でここまでやりきることができたのは、私たちの成長に期待していつも全力でアドバイスを下さる皆様に出会えたからです。普段の学生生活では絶対に経験することのできない多くの機会を与えてくださって本当にありがとうございます。もしも来年も学生でいられるならまた参加したいと本気で思います。活動の中でご迷惑をおかけすることが多く、そのたびに再三アドバイスを頂き少しずつですが成長できたと感じています。私のような生意気な学生の意識を180°変えてくださりありがとうございます。

最後に

ネルコラボを通して、ビジネスプランコンテストへの挑戦や地域イベントでの露店販売など大学生ではなかなかできない経験を多くしました。先ほども述べましたが、本当に参加してよかったと思います。また毎回講義終了後にコンピテンシーを入力することで自分の弱点や成長している能力が可視化され、活動に反映させることができます。ここまで成長を実感できるインターンシップはネルコラボしかないと思います。

「学生生活」とかけまして「嵐の日」ととく。そのこころはどちらも、後悔(航海)したくないでしょう。

ネルコラボに参加して後悔のない学生生活を送ることができました。素敵なメンターさんや講師の方、メンバーと関わらせていただきありがとうございました。この経験を忘れず今後に生かしていきます。

第3期ネルコラボ参加者成果報告〜中尾 理穂〜

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?

参加した理由は、自分に自信をつけたかったからです。以前私は自分の意見主張することに苦手意識があり、周りを気にしすぎてしまうところがありました。自分に自信をつけるために何か活動したいと考えたことがあったのですが具体的にどんなことをしたら良いのか分かりませんでした。また、大学生のうちに何かしてみたいなと漠然と考えていた時にネルコラボを知り、参加を決めました。そして、地域課題の解決を企業とコラボして行うという活動内容に興味が出たことも参加の理由の一つです。

ネルコラボに参加して何が良かった?

参加してみて、普通の大学生活ではあまり体験出来ないような経験が出来たことです。同年代の学生だけでなく、社会人の方と多く関わることが出来たことは本当に貴重な体験だったと思います。企業の方の講義や実際に企業の方の店舗に足を運んだりして現地に行き実際の店舗の雰囲気を感じながら企業について深く学ぶことができました。特に印象に残っている講義の言葉は人の成長は「反省」から始まるです。言語化できないことは実現できないということが分かり、何事も具体的に考えることが必要だと分かりました。

swot分析や3c分析などを使いながら本格的に企業の方に考えを発表することは難しかったですが、終わったあとはとても達成感がありました。また、自分に足りない課題が多く見つかりました。グループワークの意見交流やパワーポイントの発表など、人の前で話したり自主的に話す機会が多かったため、話すことに以前より自信をつけることが出来ました。自分の考えを言葉にすることの難しさや、文章力のなさに苦戦しながらも妥協せずに物事に取り組む粘り強さを身につけることが出来て、参加して良かったと思いました。

社会人メンターさんがいることは活動においてはどうだった?

社会人のメンターさんがいることによって色んな角度からアドバイスを頂けてとても勉強になったし、心強かったです。社会人の方の立場の意見を聞き、自分には考えられないような新たな考え方を知ることが出来て、物事の考え方の幅を広げることが出来ました。

どんな意見が出ても親身になって聞いてくださり、その後どうすればより良い意見になるのかヒントを下さり、考え方やアイデアの出し方のコツなど本当に勉強になりました。学生だけでなく社会人の方も関わっての活動は、より課題などに責任感を感じて活動できたと思います。

私自身こんなに多くの時間を社会人の方と関わり何か活動することが初めてだったので緊張しましたが、貴重な経験になりました。また、言葉遣いなど気を付けて活動したので自然と勉強になりました。社会人メンターさんが仕事を楽しみながらやりがいを持ってされているところに感銘を受けて、私も将来仕事をするときにメンターさんのように楽しみながらやりがいを持って仕事をしたいと思いました。

食べ物の会社について調べてみて

最初は食べ物と食べることが好きだという抽象的な理由で食べ物の会社を選びました。しかし企業について調べるにつれて、食を通してお客さんに価値のある時間を過ごしていただくためのサービスや食材についてのこだわり、企業に関わりのある方の人柄だったり、企業さん自体が好きになりました。印象に残っていることは、ただ商品を売るだけでなく、食材の歴史やストーリーを知りそれをお客さんに提供すると言われていたことです。ここまでこだわる企業だからこそ地域に愛される企業になれるのだと強く感じました。また、食の良さが分かり、食品業界に興味がわきました。

ネルコラボ3期で得たものって何?

自分が尊敬できるような人たちに出会うことが出来て、人間関係が広がったことです。グループ活動やネルコラボ活動を行う中で、自分とは違う新しい考え方をする人に出会えたり、自分にない良いところを持っている人にたくさん出会えたりしたことは、自分自身刺激になり、活動していく中での目標やモチベーションにつながったと思います。会議の進め方やパワーポイントの作り方、相手に伝わりやすい話し方など参加しながら学ぶところが多かったです。学んだことを取り入れられるように意識しながら活動していました。

苦労したこと

初めて企業さんにグループで考えたアイデアを伝えるプレゼンテーションを行ったとき、時間に制限を大幅に超えてしまい、自分たちの考えが企業さんにうまく伝わらなかった時は悔しかったです。また緊張してしまい、練習したセリフが言えなかったりしました。

そのため、何を伝えたいのか端的に言えるように企業さんからのアイデアを参考にしたり、話し方は伝えたいことは抑揚をつけたりゆっくり話そうと意識しました。グループの読み合わせを行うときは本番を意識しながら何度も行いました。その結果、発表を制限時間内に収まり、セリフもとばさずに練習した成果を出すことが出来て、事前準備の大切さを実感しました。また、メンターさんやチームでの会議の時間を作ることが難しかったです。メンターさんはお仕事をされていたり、学生はアルバイトや学校があり会議と同時進行だったのでそこは苦労しました。しかしその分時間の大切さが分かり、スケジュール管理が以前より出来るようになりました。

成長したこと

自分の意見を持ってそれを主張できるようになったと思います。以前は周りの目を気にしすぎていて物事や自分の考えを主張することに苦手意識がありました。しかし活動をして意見交換していく中で、主張することで他の人の意見に共感出来たり、相違点を見つけることに楽しさを見いだせるようになりました。

粘り強くなったと思います。

学んだこととこれから

ネルコラボで学んだことは2つあります。1つ目は伝えることの難しさです。いろいろな人と関わったりプレゼンテーションを行ったりするうえで、自分の考えをただ主張するだけでは相手に伝えられないのだといろいろな人と関わったりプレゼンテーションを行ったりするなかで分かりました。相手の立場になって自分を客観的にどう見られているのかを考え、話し方を工夫することが大切だと分かりました。私は伝えたいことを直ちに分かりやすく相手に伝えることが苦手なので、発言回数を今以上に増やして言語化能力を上げられるようにしたいです。

2つ目は常に改善を続けることの大切さです。何かアドバイスを頂いたり、課題が見つかったときに前よりより良くするために向上心を持って取り組むことで成長できると思いました。

これから就職活動をしていくなかで、自分の話したいことを相手の人に伝えることが出来るようにネルコラボで学んだことを活かして頑張ります。