【ネルコラボに参加しようと思ったきっかけ】
私がネルコラボに参加しようと思ったきっかけは、「さらに成長したい」という思いからです。
これまで、学校のゼミ活動やすごろくインターンなどの短期的な活動には参加してきましたが、長期的な活動には取り組んだことがありませんでした。そこで、長期間にわたって一つのことに力を注ぎ、熱意を持って主体的に動ける人になりたいと考え、参加を決意しました。
また、すごろくインターンで出会った方々の中には、過去にネルコラボに参加した経験がある人が多く、活動の話を聞くうちに興味が湧いてきました。「大変だったけど、すごく良い経験になった」という言葉を聞き、自分もそのような困難を乗り越える経験をしてみたいと思い、参加することにしました。
【ネルコラボ5期で得たもの・成長した部分】
私がネルコラボ5期で成長したと感じているのは、「困難な状況でも諦めずに取り組める精神力」です。
中間発表や最終報告会が近づくにつれて、スライドの仕上げや発表練習などやるべきことが増え、正直つらく感じることもありました。それでも、「プランの魅力をきちんと伝えたい」という思いを持ち続けることで、乗り越えることができました。
どんなに苦しい状況でも、「こうなりたい」「こうしたい」という自分なりの目標を設定し、それを意識しながら行動する姿勢が身についたと思います。また、困難を前にしても投げ出さず、熱意を持って取り組む忍耐力も得られたと感じています。
【ネルコラボに参加して良かったこと】
ネルコラボに参加して良かったと感じたのは、「ビジネスプランを提案することの楽しさと大変さを実感できたこと」です。
単にアイデアを考えるだけでなく、実際にヒアリングを行うなどの体験を通じてプランを練っていくプロセスは、とてもやりがいがありました。
一方で、「誰のためのサービスなのか」「相手に興味を持ってもらえるプレゼンの仕方」など、伝え方の工夫も同じくらい重要だということに気づきました。
これまでの学校の授業ではあまり意識してこなかったプレゼンテーションの重要性を深く理解できたのは、大きな学びです。
実際にビジネスプランを提案する経験を通じて、「達成感」と「課題の重み」の両方を感じることができた、貴重な機会だったと思います。
【社会人メンターさんの存在について】
社会人メンターの存在は、活動において非常に心強く、欠かせないものでした。
私たち学生が考えたビジネスプランや意見に対して、社会人としての視点から的確なアドバイスをいただけることが、どれほど頼もしかったか計り知れません。
プレゼンの内容や話し方に関しても、「何を意識すべきか」といったポイントを教えていただいたことで、より良い発表を目指す意識が高まりました。
アイデア出しや進行に行き詰まった際も、メンターさんが思考のヒントや進行のサポートをしてくださったおかげで、前向きに活動を続けることができました。
また、アドバイスをいただく際には、単に「こうしたほうがいい」という指摘にとどまらず、「なぜそのアイデアを出したのか」「どういう目的があるのか」といった背景にも目を向けさせてくださり、思考の深さが増したと感じています。
【一番記憶に残っている講義】
最も印象に残っているのは、第4回目の「マーケティング」に関する講義です。
この講義を受けたことで、自分たちのプランに足りていなかった部分に気づき、見直すことができました。
講義を受ける前は、「このプランでどう嬉しいのか」「誰が喜ぶのか」といった視点が不十分だったと思います。
しかし、3C分析やペルソナの作成など、さまざまなマーケティング手法を学んだことで、利用者の立場に立ってプランの価値を考えることができるようになりました。
さらに、3C分析や4Pなどのフレームワークを活用することで、「相手に提供する価値」を明確にする手助けになることにも気づけました。マーケティングを学ぶ重要性を実感した講義でした。
【苦労したこと】
ネルコラボの活動で苦労したのは、「チーム全体での情報共有」です。
私たちは、調査内容やタスクごとにチームを細かく分けて活動していたため、各チームで作業を深められる一方で、他チームの進捗状況が見えづらくなる場面がありました。
例えば、移住体験プログラムに関して、収支計画チームでは「担当社員を雇う」前提で進めていたのに対し、移住プログラムチームでは「ボランティアを募る」想定でプランを組んでいた、というような認識のズレが生じることもありました。
キャンバや議事録の内容が不十分だったこともあり、全体会議が十分にできなかったために、アイデアの背景や意図を深く共有するのが難しくなってしまったと感じています。
【学んだこととこれから】
ネルコラボで学んだ一番のことは、「熱意を持って主体的に行動することの大切さ」です。
私はNesletのビジネスプランを考えるとき、自分の祖父母の家をイメージし、「自分ごと」として空き家活用のプランに取り組みました。
こうして自分ごととして取り組むことで、自然と熱意が湧き、積極的に行動することができたと感じています。
課題に対して自分自身が情熱をもって動くことは、自分の成長にもつながると実感しました。
これからの生活でも、与えられたことに取り組むだけでなく、自ら目標を立て、情熱をもって挑戦する姿勢を大切にしていきたいと思います。
【コンピテンシーの変化】
ネルコラボを通じて感じた自分のコンピテンシーの変化は、主に2つあります。
1つ目は、「食らいつく力」です。
これまでの私は、困難な場面に直面することが少なく、時に妥協したり、諦めてしまうことがありました。しかし、ネルコラボでは数々の逆境に直面しながらも、それを乗り越える努力を続けることができました。
中間発表や最終報告会の直前には、限られた時間の中でプレゼンやスライドの修正に追われ、不安や焦りもありましたが、途中で投げ出すことなく最後までやり抜くことができました。
2つ目は、「ふりかえる力」です。
ネルコラボでは1日の活動の最後に「ふりかえりの時間」が設けられており、自分の行動や発言を客観的に見つめ直す習慣が身につきました。
良かった点や改善点を振り返ることで、自分がチームの中でどう動くべきかを意識する力が養われたと感じています。
【ネルコラボはどんな学生におすすめ?】
ネルコラボは、「何かに挑戦したい」「自分を変えたい」「実践的な経験を積みたい」と考えているすべての学生におすすめです。経験やスキルの有無にかかわらず、意欲さえあれば多くの学びと成長が得られる機会になると思います。
特に、自分の強みや課題を見つめ直したい人、多様な人と協力して何かを成し遂げたい人にとっては、非常に価値のある経験になるはずです。
社会人メンターの存在があることで、安心して挑戦できる環境が整っており、自分自身の成長に真剣に向き合えるインターンシップです。
就職活動を控えている2・3年生には「自己分析」や「ガクチカ作り」の場として、1年生には「新しい世界を知り、挑戦の一歩を踏み出す」場として、それぞれの立場で多くの学びを得られる機会になるでしょう。
前田 恵嗣_けいじん