ネルコラボに参加しようと思ったきっかけ
私がネルコラボに参加しようと思ったきっかけは、土田先輩からの紹介と、事業の立案やビジネススキルを高められる機会を探していたことにあります。
その中で、ネルコラボはまさに実践的な学びが得られる絶好のチャンスだと感じ、参加を決意しました。
想像していたよりも大変ではありましたが、それ以上に得られるものが多く、貴重な経験を積むことができたと実感しています。
ネルコラボ5期で得たもの・成長した部分
1. 言語化の力
半年間にわたるネルコラボの活動で、最も成長を感じたのは「言語化の力」です。
私はもともと考えを整理するのは得意でしたが、他者に伝える際に抽象的になったり、言葉が曖昧になることが多くありました。
たとえば、私たちが提案した新しい形の合同説明会のアイデアでは、「匿名で質問できることで学生の本音が引き出せる」という点だけを伝えても企業には響きませんでした。
そこで、学生の参加ハードルをどう下げるのか、企業にはどんなリターンがあるのかなどを明確に言語化しなければならないという壁に直面しました。
また、ディスカッションでは感覚的な話だけでなく、「アンケート結果によると〇〇%の学生が本音の対話を求めている」といった客観的なデータを交えて説明することの重要性も学びました。
2. 企業目線で考える力
もう一つ大きな成長は「企業目線での思考」です。
インターン前は、消費者目線での発想が中心でしたが、企業向けの提案を通して、コストとリターンのバランスや実現可能性を意識する思考へとシフトしました。
「学生にとって良い仕組み」というだけでは不十分で、企業にとってのメリットを明確に示す力が必要であると強く実感しました。
この経験を通じて、単なるアイデアではなく、実行可能なビジネスモデルとして提案する力が身についたと感じています。
ネルコラボに参加して良かったこと
理論から実践への移行
大学の授業では理論を学ぶ機会はあっても、実際に企業と関わりながらプロジェクトを進める経験は得難いものです。
市場調査や企業へのヒアリング、課題の特定と提案のサイクルを経験できたことは、授業以上に実践的で多くの学びがありました。
社会との接点と新たな視点
企業の方々から私たちの提案への率直な反応をもらえたことで、学生と企業のギャップを実感しながらも、現場に即した提案力を養うことができました。
また、大学では出会えないような経営者や企業担当者との対話を通して、思考の幅や視点の広さが格段に広がりました。
さらに、チーム内でも多様な強みを持つ仲間と協働することで、自分にない視点から学び合える機会となりました。
挫折したポイント
最も大きな挫折は、提案が一度振り出しに戻ったことでした。
中間発表での提案は解像度が低く、企業からの質問に明確な答えを返せず、何をどう改善すればいいのか分からなくなった瞬間がありました。
そこから合宿を通して、質問を整理し、早朝からロードマップを作成するなど具体的な行動に移したことが良い思い出となっています。
そのプロセスを経て、チームの会議運営や進め方も改善され、「やり直し」を通して大きく成長できた経験でした。
一番印象に残っている出来事
フレームワークの「使い方」に悩んだ経験
SWOTや3Cといったフレームワークを使ったものの、「なぜ使うのか」「その結果何を導き出すのか」が不明瞭なまま進めてしまい、会議が停滞したことが何度もありました。
“とりあえず使う”のではなく、“目的に応じて使う”意識の大切さを痛感しました。
計画性のなさとタスク管理の難しさ
ネルコラボでは、市場調査・資料作成・アンケート実施など、複数のタスクが同時に進行するため、優先順位をつける力が求められました。
当初は全てを完璧にやろうとして混乱しましたが、途中からは「重要度×緊急度」で優先順位を判断するようにしたことで、業務の流れを整えることができました。
ネルコラボはどんな学生におすすめ?
ネルコラボは、「考えるだけでなく、実行する経験をしたい人」にぴったりのプログラムです。
以下のような学生に特におすすめです。
・言語化する力を鍛えたい人
多くの場面で自分の考えを他者に伝える必要があり、思考の整理と論理的なアウトプットのトレーニングができます。
・ビジネスの視点を身につけたい人
理論だけでなく、実際に企業がどんな観点で意思決定をしているのかを肌で感じることができます。
社長や採用担当者にプレゼンをする機会もあるため、実践的に「企業目線」を学ぶには最高の環境です。
・実践的な経験を積みたい人
机上の学習にとどまらず、企業ヒアリングや提案資料作成、プレゼン発表など、リアルな体験を通じて学ぶことができます。
また、チームでの協働により、コミュニケーション能力やチームマネジメントスキルも磨かれます。
最後に
ネルコラボは、「考えて、行動し、伝える力」を総合的に育ててくれる場だと思います。
アルバイトや座学では得られない、「リアルな社会との接点」があり、自分の弱さや課題と向き合いながら、一歩一歩確実に成長できる環境がここにはあります。
参加してみて本当によかったと心から思いますし、迷っている学生がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。